日常生活下調査(Ecological Momentary Assessment;EMA)は、日常生活下でその瞬間の事象を一日数回反復的に記録することにより、行動や気分などを把握できる妥当な方法とされています。近年、情報通信技術(ICT)の進歩とともにスマートフォンやウェアラブルデバイスの発展によりEMAを用いたデータ収集方法に画期的な変化が起きています。また、スマートフォンを介して、健康に否定的な影響を与える要因や異常を検知した時に適切な行動の誘導や効果的な情報を提示することで、行動変容や治療などの介入を行うJust-in-Time Adaptive Intervention(JITAI)と呼ばれる手法があります。今後、これらの手法を用いたモバイルヘルスシステムを構築し、その運用と検証を行います。